先日、人事評価制度の見直しをご支援しているITベンチャーで、打ち合わせ後に雑談していたときのこと。
社長さんと、役員と人事担当者さんが揃っていたので、制度以外の話も含めて色々とお悩み相談しておりました。
「そういえば採用も困っているんです」
人事の方が仰られたので、「どの会社も困ってますからね」と、それっぽく話を合わせておりました。笑
「最近はAIを使った採用ツールもありますよね」
「何か良い採用方法ないですかね」
しばらくすると、そんな話になりました。IT企業なので採用系のHRTechなどは興味あるんでしょうか。
またこういう話の展開か、つまらないなと思いつつ(笑)、支援している制度のお話ではないものの、少し本腰入れて話すことにしました。
「今から営業会議してみましょう。商品はリンゴです。リンゴ探している人に買ってもらうんです。」
そんな話をすると、だいたいこんな会議の流れになります。
・自分達のリンゴって味や形などどんな特徴がある?
・買う人たちはどんな人たちだろう?
・予算どれくらいなのかな?
・そもそもリンゴ買う時って何で選んでる?
・高級品で高く売った方がよくない?
・似たような競合のリンゴあったらどう差別化する?
ある程度、自社が扱うリンゴについて整理が進むと、次はこんな話になります。
・どうやって認知してもらおうか?
・売り方はネットが良いの?直接がいいの?道の駅?
ほっておいても、結構勝手に盛り上がります。
そこで、具体的な話ができるようになったところで、こういうお話をします。
「では、リンゴを自分の会社に、リンゴを探している人を就職活動してる人、に置き換えてみてください」
「・・・・・・」
私は必ず、「採用は、営業とマーケティングに置き換えて考えてみてください」というお話をします。
経営者は、営業やマーケティングの話なら自然に、順を追って考えることができます。
だからリンゴの話になると、会話がどんどん進みます。
リンゴの話であれば、とりあえずAI搭載の販売システム契約しよう!とはならないですよね?笑
採用も、同じような視点でとらえれば、自社をどう売るかより先に、手法やツールの話をするのは不自然だと気が付くはずです。
正しい手法やツールを選ぶためにも、まずは「置き換えて考えてみること」、をお勧めしています。
管理部門や人事だけの業務経験の方は、営業だとイメージがわきにくいと思うので、リンゴを買いに行く人(就職活動中の人)の視点に置き換えて考える、でも良いと思います。
さて、最後に先ほどのITベンチャーでのお話です。
採用に悩んでいるので、他の会社の事例も見ながら、賃金、福利厚生、働き方改革、採用手法、ツール、タレントマネジメント、など色々考えていたようです。
自分たちのリンゴを、どうやって魅力的な商材にするか?という話に似ていますね。
ただ、全部が高得点のリンゴを作るのは難しそうでした。
・全てが平均のリンゴ
・形はいびつで色も悪いけど食べたらとんでもなく甘いリンゴ
どちらを選びますか?となったら、社長の判断はとても速かったです。
ただ、最低限、形も色もリンゴであってはくださいね、とアドバイスいたしました。笑
”人事”の世界では、他の業務に置き換えた方が、本質を理解しやすいものがたくさんあります。
評価面談なんかも、ある業務に置き換えると急に分かりやすくなるんですよね。
こちらは、また別の機会に書こうと思います。
