人事データ、離職率など資料ごとに数字が違ってくる問題

「離職率、上がってません?」

経営会議でそんな話になり、経営会議資料を見ていたら、「あれ、こないだ人事MTGで見ていた数字と違う…」ということ、ありませんか?


妙に具体的な導入ですが、半年くらい前にお客様の会社で実際にありました。笑
結構急激に採用している成長ITベンチャーさんでの事例です。

 

当社が作成している経営会議資料 8.2%

人事さんが人事MTG用に作成している資料 5.6%


どちらも“離職率”と書いているのですが、数字が違っています。
経営会議の前に人事MTGの数字を見ていたので、「離職率、上がってません?」になったようです。それはそうですよね。笑

人事の数字を見ましょう、という時には、こんなことが意外と起きるんです。

そして難しいのは、”どちらも数字としては間違いではない”ということです。

では、何が違っていたのでしょうか?? 

当社が作成している”離職率”の数字は、定期報告という形で作成しているものですが、全体把握の視点で作成しています。
・全社員対象
・定年退職なども含む

一方で人事MTGで作成していたのは、”若手の離職”を見たいということで作成された数字のようでした。
・年度として直近3年の20代の入社者
・正社員を対象
・自己都合退職限定

これは、成長中で毎月の採用もかなり多いので、早期離職者を定点観測して、必要ならターゲット選定や受け入れやフォロー体制を改善していこう、という目的で使われた内容でした。

 

どちらも”離職率”として「正しい数字」ですが、「前提となる条件」が異なることで、ズレが出ていたということになります。

要するに、「何を見たいのか」によって、離職率の定義や条件が変わるということですね。


私は「よくあることだな」と思いましたが、経営者からすると、「おいおい、どっちが正しいんだ?」という感じですよね。
一応、我々の資料には【前提条件】として小さく書いていたので、今後はフォントサイズ大きくしましょう、というオチで綺麗にまとまりました。笑


当社としても大変良い勉強になったなと感じています。

こういう時、つい「計算を間違えたのでは?」「集計方法がおかしいのでは?」と思ってしまいますが、実際にはもっと手前に原因があることが多いです。


・”何を知りたいのか”が整理されていない
・資料ごとに定義を決めていない
・担当者ごとの解釈に任せている


これはExcelの技術や分析スキルの問題ではありません

むしろ、「前提条件を揃える」という運用やコミュニケーションの問題だったりします。

さらに定例資料であれば、担当者が変わっても同じ内容になることも重要ですよね。

 

当社では、お客様ごとに「定義ルール」や「チェックリスト」を作成し、「誰が作っても同じ前提の数字になる」状態を重視しています。
こういった課題は、ちょっとした工夫ですぐに改善できますし、一度整理したら継続的に活用することができます。


人事データ作成の担当者の方には、”運用やコミュニケーションの視点で考えること”、もお勧めしております。

 

 

人事データ相談デスクについては、こちらのページでもご紹介しています。